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風邪でだるいときはやっぱりビタミン点滴?

ビタミン点滴

昔ほどでは無いのですが、やはり風邪をひいた患者さんから点滴をしてほしいと言われることはあります。また「色のついた点滴にしてください」と患者さんからリクエストをもらうこともあります。たいてい色が付いた天敵はビタミンの点滴であることが多いため、患者さんも色がついた点滴、つまりビタミン剤の色がついているほうが効果があると思っている場合が多いのです。

ほとんどの先生がお分かりかと思いますが、研修医の先生、「ビタミンが風邪や疲労などに効果がありますか?」と聞かれたら、「ないですよ」としっかり答えましょう。実際、近年の研究でかぜや疲労に対してのビタミンの効果は医学的には否定されていますし、ビタミン注射は医療保険で認められていないので、自由診療になります。日本においては、よっぽどの偏食でない限り通常の生活でビタミン不足になることはありません。

ドラマでよく「にんにく注射」をして元気になるシーンがありますが、科学的根拠が無いわけで、自由診療で行われている注射も、独特のにおいがするだけでにんにくが入っているわけではなく、中身はビタミンB1です。自由診療の点滴はほとんど医療的な科学的根拠がないといっても過言ではありません。そのため、医師は患者さんから点滴をしてほしいと言われても無駄なものは無駄とはっきり答えるようにしましょう。